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会場:YOD Gallery(東京・天王洲)
東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 3F

​開廊時間:12:00-19:00

閉廊日:月・火

​オープニングレセプション:7月4日(金)18:00〜​20:00
 

YOD Gallery(東京・天王洲)では、2025年7月4日(金)より9月7日(日)まで、展覧会「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」を開催いたします。

本展は、美術家・写真家として活動する福嶋幸平氏をキュレーターに迎え、赤羽佑樹、阿部祐己、岡田将、林田真季、そして福嶋幸平の5名によるグループ展です。

 

「新章風景」は、風景写真という表現領域の変容とその可能性を探ることを目的に企画されたシリーズであり、2015年、2017年に続き本展が3回目の開催となります。
都市環境の変化や社会構造の複雑化、そしてテクノロジーの進展によって、私たちを取り巻く風景のあり方は大きく変容しつつあります。
本展では、異なる視点と方法をもつ5名の作家の実践を通じて、写真というメディアに立脚しながら、風景表現の現在地を問い直します。ぜひ、この機会にご高覧ください。

 

 

本展は、現代における風景写真の多様な表現を通して、風景写真という概念の変容とその可能性を考察するものです。私たちを取り巻く風景は、都市の急激な変化や社会構造の複雑化、そしてデジタルメディアの浸透により、かつてない速度で多層的に広がっています。こうした状況のなかで、風景写真は単なる記録を超え、時間や歴史、社会的文脈を含み込みながら、新たな視座を提示する表現として発展してきました。「新章風景」第一回開催から10年を迎えた本年にあらためて、風景写真という表現領域が孕む感覚や思考の豊かさに目を向けます。

 

近年はVRやウェブ技術などのメディアによる風景の拡張も進む一方で、本展ではあくまで写真という媒体に立脚し、その物質的な限界や可能性を丁寧に探ることを重視しました。写真を通じて風景を再考することは、現代の急速な社会変動や環境問題のなかで、私たちがどのように「場所」と関わり、認識していくのかという根源的な問いでもあります。

 

参加作家たちは、それぞれ異なる方法で風景との距離を測り、あるいは介入し、視覚的な像の形成を意識的にずらしながら作品を構成しています。そこに現れるのは、風景のなかに立ち現れる社会的、歴史的、あるいは技術的な痕跡であり、同時に、観る者の記憶や想像を静かに喚起する場でもあります。

 

本展が提示するのは、風景という固定的な対象ではなく、それに接続しようとするまなざしの試みです。風景の捉え方が絶えず変化する今、写真表現がいかにその変容に寄り添い、新たな関係性を紡いでいくことができるのか。その可能性を考えていきたいと思います。

 

福嶋幸平 

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