YOD Gallery(大阪)
井田照一 個展
『Between ー Traces of Encounter』
2026年 10月17日(土) - 2026年 10月31日(土)
開廊時間:13:00 - 19:00 閉廊日:日曜日
YOD Galleryは、井田照一(1941‒2006)の個展「Between ー Traces of Encounter」を大阪にて開催いたします。
本展では、1979年から2005年までの作品を通して、井田が生涯にわたり問い続けた「Surface is the Between/表面は間(あいだ)である」という思想を、紙、絵画、陶、ブロンズなど異なる素材を横断しながら辿ります。
YOD Galleryは2027年、Art Basel Hong Kongの「Insights」セクションにおいて、井田照一のソロ・プレゼンテーションを行います。
没後20年を迎えた2026年、井田の仕事はあらためて見直されています。京都市京セラ美術館では、春期コレクションルームで特集「没後20年 井田照一」が開催されました。さらに10月24日からは豊田市美術館で「没後20年 井田照一展」が開催され、ライフワーク《Tantra》全401点が初めて一堂に展示されます。
京都に生まれた井田は、1960年代にリトグラフによる制作を始め、その後、紙、絵画、陶、ブロンズ、インスタレーションへと表現を広げました。版画を複製の技法としてではなく、物質と物質、行為と結果、自然と人間が出会う「場」として捉え直し、独自の実践を展開しました。井田にとって「表面」とは、物質の外側でも、二つのものを隔てる境界でもありません。それは、異なる存在が出会い、互いに作用し、その出来事が痕跡として現れる場所でした。
“Surface is the Between.”
紙と水、垂直と水平、身体と物質、自然と人間。井田が見つめ続けたのは、そのどちらか一方ではなく、両者の「あいだ(Between)」に生じる関係でした。
本展では、素材と方法を変えながら展開された井田の実践を紹介します。1979年の《A Leaf》では、成形された楮紙とリトグラフが用いられています。1980年の《Capilary Attraction》では、水と紙のあいだに起こる毛細管現象が制作に取り込まれています。さらに、1991年の油彩による《Painted Echo - Spring》、ブロンズと漆による《Split Tea Bowl》なども展示します。
水が紙へ浸透すること、物質同士が接触すること、重力や圧力が作用すること。井田は素材を一方的に支配するのではなく、物質や自然現象との関係そのものを制作に受け入れました。作品に残された形は、異なる存在が出会った出来事の記録でもあります。
本展タイトル「Traces of Encounter(出会いの痕跡)」は、この制作の核心から名付けました。
2026年に国内で進む井田照一の再検証を踏まえ、YOD Galleryは本展、そして2027年のArt Basel Hong Kongを通して、井田の「Between」という思想を、より広い国際的な文脈のなかで紹介していきます。
Daiichi shinmei bld.
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