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廣瀬敏史

"For-ma-ti-o-n"

018年8月24日(金) – 2018年9月15日(土)

開廊時間:12:00~19:00、休館日:日曜

レセプション | 2018年8月24日(金) 17:30-

このたびYOD Galleryでは、廣瀬敏史『For-ma-ti-o-n (フォルマチオン)』 展を開催いたします。

廣瀬敏史( 1971年岐阜生まれ、東海学院大学 准教授)は1996年から7年間ドイツに渡り、帰国後も立体と平面作品を問わず建 築的要素を作品に取り入れながengl素とは『組み立てる(独[Bau])』という ことである。“Bau”という組み立てる行動には同時に、増殖していく方向性と、0まで解体される方向性が常に含ま れている。この相対する要素を関連づけることで、作品にダイナミズムや複合性が表れる。

廣瀬敏史はBauhaus(バウハウス)の創始者ヴァルター・グロピウスの哲学に共感している。グロピウスは、自然 と芸術は対立するものであると述べる。『自然と同化するのではなく対峙することで、私たちは自分が無限の空間 の部分に属することを感じ、そこから新しい共同体が生まれてくる。この考え方は、それまでのヨーロッパの人間 中心的な自我とは全く異なる個と全体の関係性と言え、私が最も共感するところです。』と、廣瀬は語る。そして 、建築的構造物を無限な宇宙の中での自分の居場所を理解するための道具と考えている。

そのように廣瀬は、建築物を単なる構造物ではなく、場や共同体を象徴するものと捉え、周囲の環境の変化や都 市の成長のプロセスを視覚化した作品や空間を作る。作品は、ショッピングセンターや遊園地、植物園、カフェと いう身近な町の光景である。このような共同の場は、あらゆる人や物の出入りによって、初めて意味を持つ空間と なる。中立的であり、常に私たちが求めていることに合わせて変化していく。この要素に無限の可能性を感じる廣 瀬は、自分自身の世界観を作品に表現すると同時に、周囲の空間への影響を意識することを通して、観覧者が作品 の世界を自由に出入りし、写されている光景をそれぞれの思考で満たし、個々の『場』を形成[formation]するよう に誘いだす。ぜひこの機会にご高覧ください。

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