
"Knots ‒THE CHAIR‒"
ミシン糸・ミシン刺繍によるオリジナルテクニック
chair: 約 110 × 64 cm,shadow: 約 69 × 108 cm , 2022
宮田彩加 MIYATA Sayaka
個展『マクガフィンの余熱』
2025 年 7月 5日(土) ‒ 2025 年 7月 26 日(土)
会場:YOD Gallery (大阪)
大阪市北区西天満4-8-7 千壽ビル2F
開廊時間:13:00-19:00
閉廊日:日曜日
オープニングパーティー:7月5日(土)17:00-19:00
この度、YOD Galleryでは宮田彩加(MIYATA Sayaka)による個展「マクガフィンの余熱」を開催いたします。
刺繍は、装飾性に優れ、世界各地で古くから用いられてきた表現技法のひとつです。
もともとは布や皮などの素材に針と糸を用いて模様や図柄を縫い込む装飾技術でしたが、
現代においては単なる装飾の枠を超え、「時間」「技術」「記憶」を織り込むことで物語性を宿した芸術表現へと発展しています。
作家が用いる表現方法は、手刺繍とミシン刺繍を基盤としたオリジナルのテクニックです。
特に、均一で精密な仕上がりが特徴のミシン刺繍において、意図的に「バグ」を発生させることで生まれる糸の層を用いた「WARP」シリーズや、支持体の布をなくし糸のみで構築される「Knots」シリーズは、「エラー=失敗の行為から新たな価値観が生まれる」というコンセプトを根底に据えています。
そこでは、本来ならば失敗とされる行為や状態が表現としての力を帯び、鑑賞者に新たな問いや感動をもたらすきっかけとなっています。また、作品は生物の形態や物事の発生・進化の在り方に寄り添い、それらと対話するような表現となっております。
糸を通じて織りなされる豊かな世界観を、ぜひご自身の感覚でご体感ください。
Daiichi shinmei bld.
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