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  谷川千佳

「いつかすべてを受け入れる」

会 期:2012年11月23日(金)~12月13日(木)
  

閉廊日:毎週日・月曜  開廊時間:12:00~19:00

※ 当展は「OSAKA ART COMPLEX Vol.5」企画として、
  4つの大阪の現代美術ギャラリー(YOD Gallery, テヅカヤマ ギャラリー, Yoshimi Arts, 展現舎)+Lamp harajuku y MEXICO CHIDO(ランプハラジュク・ト・メヒコチード)の合同企画として開催いたします。

 

☆ OSAKA ART COMPLEX オープニングパーティー 
  11月23日(金)19:00~21:00 
  会場: BREEZE BREEZE 1階(大阪府大阪市北区梅田2丁目4-9)
  http://www.breeze-breeze.jp
  入場無料

セカンドパーティー12月8日(土)18:00~  YOD Galleryにて

このたびYOD Galleryでは、2年ぶりとなる谷川 千佳(Chika Tanikawa, b.1986)の個展、「いつかすべてを受け入れる」を開催いたします。

谷川は、自らが描く人物像を「自画像」として定義づけています。そこに込められた主題は「空虚な自我」であり、自らを表面的に描き写すのみの手法で、その中に自我を形成するような要素は存在していないと彼女は言います。そして自らの存在自体が不確かなものであるという前提の下、曖昧な自分を受け入れる行為として、彼女は「自画像」を描き続けています。

近年のデジタル社会による膨大な情報の中で育ち、一つの答えを見出すことが困難であると言われる世代の中で、谷川は現実社会で自らを区別する重要なフィルターとして、「わたし」・「あなた」や「母体」という記号的な要素を作品の中で用いています。しかし、他人と自分の差異を見つけようとすればするほど、自分の存在は確固たるものではなく世界の一部であるという認識が深まり、個人としての存在の曖昧さや孤独を感じながら、自らの表面を落とし込んだ「自分の画像」を残し続けようと作品を制作します。時とともに変化し現在の自分とかけ離れていく「わたし」は永遠であると同時に、絶対的な自分ではなくなる、すなわち、誰とも認識されるものとして表現され鑑賞者に語りかけてゆきます。

また、母体を通し生を受けた私たちの身体と意識は、母・大人として周りの認識の中で成り立ちながらも、子どもであった過去を抱え死へと向かっていく存在です。そのような「母」と「子」、「生」と「死」という二面性の中で否定と肯定を繰り返す葛藤を抱えながら、自画像を母体として描くことは、いつか絶望も希望もすべてを受け入れるために、何かしらの救いを求める祈りのような行為だと谷川は言います。

当展では、初個展から二年間に数々のグループ展やアートフェアでの発表を経て、更なる成長を見せる谷川の新しいキャンバス作品をご紹介させていただきます。前回の夢の中から得たモチーフで描く自画像を中心とした作品から、曖昧な自分という現実との対峙へと発展させた作品と、ギャラリー内に散りばめられた小作品で構成された谷川の新しい世界観を、空間全体でお楽しみいただければと思います。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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