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  刺繍する犬

「無効化された音の装置」 

2017年12月23日(土)~ 2018年1月27日(土

閉廊日:毎週日曜日、開廊時間:12:00~19:00
                                            2017年12月29日(金) - 2018年1月7日(日)の間は年末年始休暇。 

レセプション・パーティー: 12月23日(土) 18:00~ レセプションパーティー

 このたびYOD Galleryにて弊廊では初めてとなる刺繍する犬 (Stitch Dog) 個展「無効化された音の装置」を開催いたします。

  その昔、女性を社会活動や政治活動から疎外する為にあてがわれたという説もある手仕事「刺繍」は、女性の労働の象徴と捉えられた事もありました。その技法を敢えて用いる彼女にとっては諸刃の剣のような表現手段であり、彼女自身の美徳や力強さをも表現しています。パソコンや電子機器の基板などをモチーフとし、一針、一針貫かれ「転写」される作品は、決して「ソフト」や「軽い」といった形容詞が当てはまらず、彼女が感じる抑圧に対する抵抗を、素材の転換を通して表現しているように思われます。

  本展では分解され内部が刺繍された音響機器や基板、ゼラチンに閉じ込められた音の波形、鉛で封じ込められたターンテーブルなど、目に見えない音が可視的でソリッドな「無効化」されたものとして表現されています。包むことにより音を遮断するという行為は、目に見えない社会的抑圧への抵抗が仮託されると同時に、社会システムの中で護られることのない声なき声がこだまする現状を示唆し、能動と受動が混在する作品の中で鑑賞者の観点が問われます。

  手仕事と大量生産。美術と工芸。社会にコントロールされた雄性と雌性。このような二元論のはざまで抵抗し、解放されていく刺繍作品を、是非この機会にご高覧ください。

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