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  アガット・ド・バイヤンクール

「My so-called life in Japan」

会 期:2009年4月14日(火)~5月2日(土) 
  

閉廊日:毎週日・月曜、4/24(金)、4/25(土)  開廊時間:11:00~19:00

 このたびYOD Galleryでは、ベルリン在住のフランス人女性作家、アガット・ド・バイヤンクール(Agathe de Bailliencourt, b.1974)の個展を開催いたします。


 バイヤンクールは生活の拠点であるベルリンのみならず、世界各国の企画展にも多く招待され精力的な発表を続けております。アクリル、クレヨン、パステルなどを使った大胆な色使いと筆致によって描かれる抽象的な画風は、その力強さから見る人々に強烈な印象を与えます。彼女が描く世界は、日常に触れる様々な事柄を自身の持つ独特な感性によって、原色を多用した色彩と筆が作り出す痕跡の積み重ねによって翻訳されていきます。そこには具体的なイメージは排除され、自らの感性のみがフィルターとなって、そのフィルターを通った直後のイメージが平面上に構成されていきます。


 近年では、従来から制作を続けてきたキャンバスおよびドローイング作品と平行し、空間を意識したインスタレーションワークも数多く手がけております。サイトスペシフィックを重視した彼女のインスタレーションワークは、情報という具体的な形で場所の意味を表現するのではなく、まずその場所、時間、国そして文化に自らを没頭させることによって進められます。それらの要素と自らの感性とがあたかも化学反応を起こすかのように生み出されたイメージは、非具象的な線や色彩となって空間を埋め尽くします。つまり、彼女が抽出した純粋なイメージの形態のみが、その場所と一体化されたものとして存在するのです。


 今年の1月に来日したバイヤンクールは、大阪のオルタナティブワークスペースOOO(オーーー)にて2月下旬までの約3週間にわたり、在日フランス大使館と大阪日仏センターの協賛にてアート・イン・レジデンスとして公開制作をおこないました。またその期間中には同じく大阪のgraf salonにて1日限りの公開インスタレーション制作およびワークショップも開催いたしました。大阪の地域性や人々に感化されながら、これらの企画を通じて自らの感性と交わった独自の世界観が作品の中に織り込まれていきます。また3月28日より2日間、東京・六本木の主要アート施設周辺で開催される「六本木アートナイト」への参加も決定し、彼女の中で日本のイメージがより一層熟成されて形成していくことでしょう。


 当展では、バイヤンクールの新たな壁面インスタレーションによって彩られたギャラリー空間に、日本での上記イベント滞在中に制作したキャンバス作品を交えて、彼女が大阪や日本の風土の中で感じ取った世界観を体感していただける内容となっております。研ぎ澄まされた彼女の感性が、日本そして大阪で体験したあらゆる事柄を純粋なものに昇華していくそんな世界観を、具体的なものに捉われずに感性を強めながら作品と対峙していただければと思います。この機会にぜひご高覧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

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