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  ヴィサルート・アンカタワニット 
 

「ベタ」

2016年4月9日(土)~ 4月30日(土)

閉廊日:日・月曜日、開廊時間:12:00~19:00

 

Receprion: April 9th 18:00 - at YOD Gallery

レセプション・パーティー:4月9日(土)18:00~ 

このたび YOD Gallery では、弊廊では初めての展示となるタイ人写真家ヴィサルート・アンカタワニット(VISARUTE ANGKATAVANICH,b.1971)の個展「ベタ」を開催いたします。


ヴィサルート・アンカタワニットは1993年にタイのチュラーロンコーン(Chulalongkorn)大学コミュニケーションアーツ学科を卒業。商 業分野で活動する傍ら生物写真を撮り続けています。活動20年目となる2013年、子供の頃の記憶を元に、当時飼っていた魚から着想を得たフィッシュプロ ジェクトを開始。以来、多くの魚を撮影し続けてきました。

アンカタワニットが生み出すのは生物のポートレート(肖像写真)です。被写体である魚と作家の距離感はとても近く、白か黒を背景に目に飛び込んでくるの は魚のみ。その姿はドラマティックなライティングにより今にも動き出しそうなほど生々しく、また、一瞬の動きから微妙に変化する全体のシルエットや尾ひれ のたゆたい、透け、色みなどの表情は細部まで鮮明に映し出されています。イメージが生み出されるまでには綿密な準備と一瞬を捉える撮影中の奮闘があり、高 度な技術を要します。まず被写体となる魚の選定。魚の持つ独特な色や動き、尾ひれのサイズや模様に着目して選びます。次に水槽や背景、特殊な照明の技術と 水の準備。光を駆使して観る者の感情を揺るがすようなイメージへと作り上げていきます。そして撮影時には常に焦点を変え、魚を追い、捉えます。それらの高 度な技術を駆使して生み出された陰影は17世紀オランダの肖像画も彷彿とさせます。そのポートレートは「魚のありのままの姿を捉えたもの」だとアンカタワ ニットは言います。撮影のため整えられた環境で捉えられた「ありのままの姿」とは、作家の目に映る姿であり、作家自身の内面も映し出しているのかもしれま せん。

今展にてご覧頂く「ベタ」は、アンカタワニットが世界の写真家に仲間入りするきっかけとなったシリーズです。ベタの原種はタイ、カンボジアに生息し、オス同士は激しく戦うことからタイでは“闘魚”として賭けの対象とされ、観賞魚として非常に長い歴史をもち文化、またはアイデンティティとして根付いています。発表当初より世界中の注目を浴び、2015年に発売されたiPhone 6sおよびiPhone 6s Plusではパッケージ写真や壁紙として採用されました。また、米国ABCニュースやyahooニュースといった認知度の高いウェブサイトや国際的な出版 物にも取り上げられており、近年では英国紙デイリーメールやガーディアンから雑誌ワイヤード、ヴァニティフェア(イタリア版)、タイ国際航空機内誌まで多 岐にわたり掲載されています。青や赤、ゴールドなど色鮮やかで個性溢れるベタ。まるで衣を翻し優雅に舞う踊り子や戦闘開始の合図を待つ戦士のようにも見え るその姿には様々な感情が見え隠れし、観る者の姿(内面)をも映し出すことでしょう。ぜひこの機会にご高覧賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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