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上須 元徳 

大阪芸術大学で絵画を専攻した上須は、一貫して現実の風景を題材としたリアリズム絵画に取り組んできました。実際にある町並みや建造物を中心に描いてきた作品は、通常のリアリズム絵画とは異なった手法とコンセプトで表現されています。上須は、風景を単に写実的に描くのではなく、題材の細部を統合し、単一の色面に置き換えることを一貫して行ってきました。私たちが眼にしている世界は、「実存する物体の細密なかたちが本質である」という一般的な理解の上に成り立っていますが、現実世界の見え方は人によって異なります。色彩やかたちの知覚の差異から、細部の認識の強弱など、視覚も他の感覚と同じく千差万別なものなのです。彼はそこに着目し、視覚の普遍的な部分を抽出し、そこから現れてくる違和感を、色面で構築された風景画の中であぶりだしているのです。

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