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Takuro Sugiyama "Untitled" 2010
Takuro Sugiyama "Untitled" 2010

Takuro Sugiyama "Untitled" 2013
Takuro Sugiyama "Untitled" 2013

Takuro Sugiyama "act" 2016
Takuro Sugiyama "act" 2016

Takuro Sugiyama "Untitled" 2010
Takuro Sugiyama "Untitled" 2010

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杉山 卓朗

杉山は学生時代から一貫して「幾何学的な立体に見える」平面作品を描き続けてきました。線の構成により成立した面を、色彩を加味しながら緻密に組み合わせ、それらを主観的な感覚のみに頼って、制限された画面内でつなぎ続けることにより、一見エッシャーの騙し絵を連想させる非現実的な立体感を持つ平面作品を生み出している。驚くべきは、一瞬デジタル処理によって作られたかのように見えるこれらの構図は、全て彼の頭脳と感覚というアナログな手法によって完結されていることだ。コンピューター全盛のこの時代にむしろ逆行していると感じるほどの非合理的な手法だが、改めて人間の頭脳がいかに卓越しているか、と同時にその不可解さをも思い知らされる。


彼の作品のもう一つの着眼点は、線・面という単一の要素が生み出す動きにある。人は、物理的要素が重なることによって連続性を感じ取り、そこに何らかの動き・流れを認識する。彼の作品では、画面内に生成する線を複合体として成立させていく面が増殖することで、立体性を感じさせる物象が生み出され、私たちはマッス(量塊)としての動きを感知する錯覚に陥る。その錯覚が生じる要因となるのは、線を起源とした彼の「かたちづくり」のマジックなのだ。更に、直感的に選んだ色彩が増殖された面に加わることにより、隣接した色彩の違いは、あたかも光と影が不規則に存在しているような感覚を与える。こうした彼の平面内でのマッスの増殖へと向かう過程は、線・面という単一の要素をアナログと主観性の強調という彼独自の「かたちづくり」の視点で構築されたものであり、その過程から、あらゆる部分を独自の感覚で抽出する彼の作品づくりは、従来のジオメトリズムの概念とは異なっており、全く新しいスタイルであることに疑いない。

CV

1983年  千葉県生まれ

2004年  大阪美術専門学校 卒業

2005年  大阪美術専門学校研究科 修了

現在    兵庫県在住

【主な個展】

2017  「周縁と方法」竹林寺、高知
2014  「Loop」、ASYL、大阪
2010    「PLUS "MASS"」、YOD Gallery、大阪
2008    「Hyper-Geometrism」、YOD Gallery、大阪
2007    「Possibility」、 space gallery roundish、大阪

【主なグループ展】

2019  「三人展」、MAPギャラリー、福岡
      3331 Art Fair, 3331 Arts Chiyoda、東京

2018    「paint ( ) ings」、 Yutaka Kikutake Gallery、東京
     「縫い目の在りか」旧林家、愛知

2017    「他の方法」 大阪府立江之子島文化創造センター、大阪

2016    「線を引くこと」、MAPギャラリー、福岡
     「Art Obulist 2016『急げ!ゆっくり』Hurry! Slowly」、大府市勤労文化会館、愛知

2015    "Talented Japan", PINK GUY、マレーシア

2014    「recruit」、CAP、兵庫

2013    「韜晦~巧術其之肆」スパイラル、東京
     「Art Court Frontier 2013 #11」、 Art Court Gallery、大阪
     "Imago Mundi", Fondazione Querini Stampalia, Italia
     "typojanchi 2013", Culture Station Seoul 284, Korea

2012    「Dead Paintings」、ラディウムレントゲンヴェルケ、東京
     「蠱惑~巧術其之参」、スパイラル、東京
      CHIKURINJI ART EXPERIENCE」竹林寺、高知

2011    「手練~巧術其之貳」、スパイラル、東京

2010    「Under 100」、 YOD Gallery、大阪

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