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関根伸夫

関根(1942-2019年、埼玉県生まれ)は、1968年に多摩美術大学大学院油絵研究科修了後、1960年代から1970年代に美術界を席巻した「もの派」ムーブメントの代表的作家として活動。特に、1968年の第一回須磨離宮公園現代彫刻展での「位相−大地」は、「もの派」の原点として位置づけられ、戦後日本美術の記念碑的作品と称される。1970年には、世界三大ビエンナーレの一つであるヴェネチア・ビエンナーレの日本代表アーティストとなり、さらにその名を轟かせた。

関根は、「環境美術」をテーマとして活動し、1973年に(株)環境美術研究所を設立し、パブリック・アートを制作する傍ら、「位相絵画」を代表とする様々な平面作品も生み出してきた。1969年以降、2003年の川越市立美術館での展示を含め、国内外で個展を開催している。近年の主要なグループ展としては、釜山ビエンナーレ(2002年)、 「A Secret of History of Clay」 (テート・ギャラリー、2004年)、「もの派―再考」展(国立国際美術館、2005年)、 「東京 1955-1970: 新たなアバンギャルド」(MoMa、2012年)が挙げられる。また、同年に、北米で初めて「もの派」 を検証した展覧会、「太陽へのレクイエム:もの派の美術」展で紹介されたことを契機に、アメリカで関根がさらなる注目を集めることとなった。2014年1月には、Blum & Poeギャラリーで、アメリカでの初個展が開催されるなど、その存在感は増すばかりである。そのため、 関根の作品の多くは国内にとどまらず、様々な国の美術館に所蔵されている。ロサンゼルスに拠点を移して以降も、2019年に逝去するまで、精力的に作品制作を続けた。

​コレクション

箱根彫刻の森美術館

原美術館

広島市現代美術館

川越市立美術館

長岡現代美術館(閉館)

国立国際美術館

群馬県立美術館

埼玉県立近代美術館

栃木県立美術館

西武美術館(現:セゾン美術館)

世田谷美術館

高松市美術館

豊田市美術館

横浜ビジネスパーク

 

国立現代美術館(韓国)

ヘニーオンスタッド美術館(ノルウェー)

ルイジアナ近代美術館(デンマーク)

ピーター・ストイフェサント基金(オランダ)

クレラー・ミュラー美術館(オランダ)

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