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長沢 優希  

長沢は、制作を通して、素材の本質に注目し、新しい物の見せ方、そして新しい世界の見せ方を求めてきた。「言いようのない寂しさや生き辛さを感じていた幼少期に、家にあった新聞紙を丸めて遊んだり日常の中でおもしろいものや美しいものを見つけたりすることが自身にとって救いだった。」と、制作の原点について本人は語る。子供にしてみれば、どのような物でも初めて触れると興味深く、毎日新しい発見ができる。長沢は、日常生活の中で私たちを取り囲む様々な物質を、初めて出会ったかのように見つめ、思いもよらない行為を加えることの繰り返しを通じて作品にする。 

一般的に決まりきった用途の背後にある素材そのものにスポットライトを与えたいという気持ちが、ストローを花に見立てた作品、「paradigm」シリーズを制作した動機である。素材を決まりきった形から解放し、常識的なParadigm(パラダイム)を崩し、新しい世界の見せ方を提示する作品となる。長沢は他にも、普段は枕の中に潜むスチロールビーズにという隠れた素材にスポットを当てることによって、世界の常識のあり方を崩す表現を生み出している。 

 

CV

1989年  兵庫県生まれ

2012年  京都嵯峨芸術大学(現 嵯峨美術大学) 芸術学部 造形学科 油画分野 卒業

2014年  京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 総合造形領域 修了

現在           京都府在住

【主な展覧会】

2011年  SAGA DASH!2010(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w 京都)

2012年  京都嵯峨芸術大学卒業制作展(京都市美術館 京都)

      dance(ARTZONE 京都)

2013年  ヒロシマ・オー(旧日本銀行広島支店 広島)

      U know they mean(Steps Gallery 東京)

      SPURT 2013(Galerie Aube 京都)

      ULTRA AWARD 2013 Exhibition(ARTZONE 京都)

2014年  On the Steps 2014(Steps Gallery 東京)

      京都造形芸術大学大学院修了制作展(京都造形芸術大学 京都)

2015年  ULTRA×ANTEROOM exhibition 2015(ホテルアンテルーム京都 京都)

      STUDIO EXHIVISIT2015(shima 京都)

      TOKYO WONDER WALL 2015(東京都現代美術館 東京)

2016年  第11回大黒屋現代アート公募展(板室温泉大黒屋 栃木)

2018年  第4回藝文京展(京都芸術センター 京都)

      AFAF AWARDS 2018 新人作家公募展(ホテルオークラ福岡 福岡)

2019年  クオリア(YOD Gallery 大阪)

【受賞】

2015年  TOKYO WONDER WALL 2015 審査員大巻伸嗣賞

2018年  AFAF AWARDS 2018 新人作家公募展 ギャラリー賞 YOD Gallery/3ta2 gallery

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