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服部 正志

服部は京都精華大学大学院修了後、「ヒト」の普遍性を追究することをテーマに、「ヒト」をモチーフとしたさまざまな立体作品を発表してきました。作品の中で表現される彼の「ヒト」の造形は、常にアイコンのような簡素なかたちをベースにしています。ただし、服部のそれらの作品には単一ではないさまざまな素材が使われ、時には新たなアイコンが付加され、時には機械仕掛けになることによって、普遍性とそれを阻害する違和感が作品に見いだすことができます。こうして彼が作品に込めていく普遍性と違和感は、共に「ヒト」が存在し成長するために必要な「二面性」の要素を表しているのです。しかし実社会において、「ヒト」の中にある違和感は普遍性の要素に隠れて認識できないことが多くあります。作品の中で服部は、この普遍性のオブラートに包み隠された「ヒト」の違和感を、意識的にあらわにする行為を重要視しています。なぜならこの違和感こそが、それぞれの「ヒト」のアイデンティティの差異を特徴づける重要な要素であると考えるからです。私たちは自らの違和感の存在を認識することによって、他者の違和感も意識することができ、そして自らの立ち位置を相対的に確認できるのではないでしょうか。
 

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