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裵 貞順(べ・ジョンスン)

1961年韓国生まれ。

 

べは、和紙・針金・スワロフスキーを用い、女性の進化していく身体を表現している。アーティストとして、べの制作目的は、女性の人生の存在意義を探求することである。彼女は1987年以降、インスタレーション形式で作品を展示してきた。当時のポストモダン・アートの時代に、彼女は京都市立芸術大学の修士課程で学び、インスタレーション作品の新たな波をとらえた。その時代の韓国では、まだインスタレーションは日の目を浴びていなかった。その時期から、彼女はソウルの主要なギャラリーや商業スペースで展示をする機会を増していった。

和紙は彼女の作品の素材だが、日本のみならず韓国でも入手でき、文化的アイデンティティの共通性を示している。彼女は、自然素材で作られているこの紙の特徴、すなわちその透過性や時間とともに変化する性質は、人間の一生とその身体が歳を重ねていくプロセスと関連づけられると考えている。かつては脆い紙の層から作られ、今や柔らかい針金によって支えられ自立する美しい彫刻は、まるで自立の道を見出す女性を表しているかのようである。アーティストとして、べは自身の作品を通じて、「進化する身体の神話」を伝えたいという強い思いを抱いている。

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